読み終わった。
9.11のない世界だけどニューヨークが独立するとかでアメリカ国内で戦争が起きている状況でという、主人公の男性が書いている劇中劇の私小説が、サブプライムローン問題のようであって途中で少し詰まらないなあと思って半分ぐらいで読む気がなくなってしまったのだけど、ニュースレターのように読むとことのほかよかった。
小説中の現実の世界では父と娘は一緒に映画を毎晩のように見ている。そのうち、
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この三つの映画が特にクローズアップされている。大いなる幻影は見たかもしれないけど、大樹のうたは知らない。東京物語はもちろんわかる。お問い合わせが多いが、乗り越えるハードルは高いと思うね。見るかなあ。
訳者である柴田元幸もある時期、「空間識失調系」だった。実際近隣に置かれた「柴田元幸」の人は、過去にそういう人でもなかったんだけど、ずれたその時期にこういう「ニュースレター読み」に挫折してしまったようだ。それでも解説では911取り上げたり、それ以後の世界を描いた小説を並べていて親切だ。この本もそうだったけど、女性誌の新刊コーナーなどで見かけるような本だ。少し前までの期間は本屋がやや下品になる時期だったので(そうだ切り替わるお知らせがあったのその「お知らせ」の業態自体忘れてた。)ツイッターで新潮社はふぉろーしてたんだけど、その、ニューヨークの独立みたいな感じ(しかもゴミ多い)でムカついたので、やめちゃったしなあ。でも女性誌に載ってる感じでその読者での人たちって、ある女性誌はミステリー小説読むのはババアとか書いてたりしたけど、そもそもあんたらのターゲットにしたがってる子失読症の傾向・・・略。
うーん、その前にも読めてないのにうるさい東大生がうるさくて鬱陶しいっていうのもあったかも。なんか、小谷野先生にたまに申し訳ないところもあるのであんまり言いすぎるのもなんだけど。個人的恨みは晴れない。いや柴田元幸にではない。
86ってわたしは一番搾取されることが多いんだよね。